源泉へのコダワリ

月岡温泉 源泉100％

摩周では、月岡温泉がもつ最高の泉質を余すところなくご体感いただけるよう、すべての源泉浴槽で水道水を「加水」することなく源泉100％で月岡温泉をお楽しみいただいています。もちろん入浴剤なども一切使用しておりません。
月岡温泉の温泉力

源泉は 露天風呂のみ

摩周では、源泉（月岡温泉）をお楽しみいただく浴槽は「露天風呂のみ」とさせていただいております。

「露天風呂だけではなく、内湯も源泉にして欲しい。」
そんなご要望もいただきますが、健康面、快適性、衛生面を考慮し、摩周では内湯は「沸かし湯（水道水）」とさせていただき、源泉は露天風呂でお楽しみいただいております。
※内湯：室内の浴槽

 

理由1. 快適性・衛生面

浴場は、皆さんが裸でご利用いただくところです。浴場の清潔感を保つことは、快適にご入浴をお楽しみいただく為に必須だと考えております。 硫黄は近くの金属を「硫化（りゅうか）」させ、黒く変色させてしまします。その為、内湯（室内）に源泉を注ぐと近くにあるシャワーの蛇口や排水口などを、短時間で真っ黒に変色させてしまいます。変色することで直接害がある訳ではありませんが、びっしり黒カビがついたように汚く見え、お客様の快適性を害してしまいます。その為、源泉は金属設備から離れ、十分換気の行える露天風呂のみとさせていただいています。

「そうゆう泉質なんだから、少し衛生的でなくても仕方ない。」そうおっしゃられる方もいらっしゃいますが、
「最高の泉質だからこそ、より快適に、より衛生的にお楽しみいただきたい。」それが摩周の考え方です。

 

理由2. 健康面

硫黄泉の成分の一つ「硫化水素イオン」。
全国2位の硫黄含有量の月岡温泉にも当然多く含まれる成分です。硫化水素イオンは大量に吸引すると、頭痛やめまい、倦怠感など、健康に害を及ぼす可能性もあります。その為、摩周では硫化水素イオンがこもり易い内湯（室内）での利用は控え、より十分な換気が行える露天風呂のみ源泉浴槽とさせていただいています。
※内湯で源泉利用をした場合でも、健康被害が出来る量を吸引してしまう恐れはほとんどありません。お客様への健康被害は万が一にもあってはならないことですので、より安全性を高める為に上記対応をさせていただいております。

 

設備・メンテナンス

温泉を快適にご利用いただく為には、設備メンテナンスも欠かせません。
皆様に見えない部分でも快適性向上に日々努めています。

 

循環濾過（じゅんかんろか）

浴槽には日々多くのお客様がご入浴されます。その浴槽を衛生的に保つことと、貴重な水資源である温泉の有効利用を目的に、摩周では「循環濾過」を行っています。浴槽水内の不純物を取り除くと同時に加温を行い、外気温に合わせた温度調整を行うことで、適温で温泉をお楽しみいただいています。

▲循環濾過装置と、温度調整を行うボイラー

源泉放流・オーバーフロー

浴槽内に満たされている源泉の鮮度を保つ為に、浴槽表面から一定量のお湯が溢れるように調整しています。差し湯（源泉）と同量の湯（古いお湯）が排出されることで、常に新しい源泉が浴槽内に満たされているようにしています。

▲古いお湯と同時に水面のゴミや汚れも排出し、より衛生的な浴槽となります。

 

逆循環ブロー

24時間濾過（ろか）を行うことで不純物が取り除かれ浴槽内が清潔に保たれます。
しかし、その不純物が濾過装置に溜まっていく事で、濾過の精度が落ちてきます。摩周では、より衛生的なご入浴いただく為に、常に高い精度の濾過を行うべく毎日濾過装置の清掃（逆循環ブロー）を行い、浴槽の衛生管理を徹底しています。